前項では、【体の様子】【家事】【薬】などに分けて、手術後1~2か月の間の、体の変化について記しました。
この第5章 退院後(6)では、手術後2か月経った今の様子について、同様に 【体の様子】【家事】【薬】などに分けて、記します。
装い
今年の冬は、例年と比べても、寒い日が多い気がします。
コロナの影響により、真冬とは言え、職場では換気のために窓を開けており、毎日寒くてたまらない・・。
腹巻だけでは防寒が追い付かなくなり、充電式のカイロと、レッグウォーマーも導入しました。
充電式のカイロは、こんな感じの、手のひらサイズのものです(実際に使用しているものとは異なります)。
長時間の外出や散歩の際にも、ふところや手先をあたためてくれ、重宝しています。
レッグウォーマーは、これまで使っていたものがウールだったため、どうにもこうにもチクチクして、かゆさに耐えられなくなりました。
そのため、こんな感じの、シルクとコットンのものへ変えました。
見た目が、一昔前のルーズソックスのようですが、それが幸いして膝上まで伸ばして履くことができるため、非常にあたかかく、かなり重宝しています。
唯一の欠点と言えば、二重編みであるがゆえに、洗濯すると乾きづらいことでしょうか。
手術後の傷あと保護のための「レディケア」は、術後2か月間使用した現在、だいぶんシリコンシート表面の、蓄積された皮脂汚れが取れなくなって来たため、「アトファイン」へ移行しました。
↓
分かりづらい写真で申し訳ありませんが、レディケア(下)とアトファイン(上)の厚さの比較です。
レディケアは、厚さ2~3mmほどのシリコンシートで、クッション性があります。
これまた分かりづらい写真で申し訳ありませんが、アトファインの個包装を開けた様子。
材質や薄さの感じは、「採血の後に貼られる止血用テープの、真ん中の白いガーゼが無い版」といったイメージです。
貼った時にうっすらと傷跡が透けて見えるのは、レディケアもアトファインも同じではありますが、アトファインには、クッション性はありません。
裏のはく離紙は3枚に分かれており、中央のはく離紙をはがして貼る場所を定めた後に、両側のはく離紙をはがしながら貼ることができるようになっています。
以下、レディケアとアトファインの両方を使用してみての感想です。
まずは、レディケアから。
- ある程度厚さがある(2~3mmほど)ため、シリコンの適度な弾力が、服との擦れや衝撃から、傷口を守ってくれる
- 毎日洗って、繰り返し使える(シャワーなどで少しずつはがせば、痛みはありません)
- アトファインと併用したわけではないので、比較はできませんが、傷跡はきれいな気がします。かゆみやかぶれもありません
- 値が張る(Amazonで、2枚1セットで5380円。2枚を毎日交互に貼り替え、約2か月間使用できました)
- 次第に皮脂汚れが取りづらくなる
次に、アトファインについて。
- 5~7日に1回の交換でOK。貼ったまま入浴でき、ムレもありません
- 途中で角からはがれる、ということも、今のところはありません(はがす時は、レディケアと同様、湯船の中で少しずつはがせば、痛みはありません)
- 1週間ほど使っていますが、今のところ、かゆみやかぶれはありません
- レディケアと比べると、安価(Amazonで、6枚1セットで1427円。1週間に1回交換したとしても、レディケアの半額以下です)
テープの横幅に余裕があるため、縦半分に切って使えば、さらに節約できそうです
→そう思い、試しにはさみやカッターで切ってみましたが、はさみだとテープが刃にくっつき、カッターだと刃先がテープの表面を滑るばかりで、切りづらかったため、あまりお勧めはできません。
強引にカッターで縦半分に切ってはみましたが、切り口が滑らかにならなかったり、テープ自体が波打ってしまったりしたため、はがれやすくなるかもしれません。
ケチらずに、素直に1枚ずつ使ったほうが良いと思いました。 - 思っていたよりも薄く、少々心もとない感じもします(毛がテープを突き破って伸びてきたほどの薄さです笑)
私の場合は、先生にレディケアのほうを勧められたこともあり、先にレディケアを使いました。
それが結果として、良かったように思います(退院直後は、クッション性のあるレディケアのほうが、安心できたので)。
術後2か月が経ち、ある程度傷口がきれいになってきた今となっては、アトファインでも問題は無さそうです。
「レディケアとアトファインの、どちらを使うか」については、先生のお勧めもあるでしょうし、皮膚との相性もあると思いますので、合うほうを取り入れられると良いのではないかと思います。
体の様子
先日、手術2か月後の診察へ行って来ました。
内診とエコーののち、先生から
術後の経過は順調ですね。
今後は、日常生活の制限は、特にありません。
と言って頂けました。
もっとも、退院時は入浴について制限があったくらいで、他のこと(仕事や運動、自転車など)や禁止事項については、特に何も言われてはいなかったので、今さらという感じもしますが・・。
とにもかくにも、これで普段の生活について、先生からのお墨付きが出ました。
以下は、前項に引き続き、手術後2か月経った現在の、体の様子についてです。
- 寝る時
ベッドからの起き上がりは、引き続き、腕の力を使ってはいますが、寝返りや起床時ののびも、思い切り出来るようになりました。
猫がお腹の上を横切りそうになった時は、ちょっと身構えはしますが、ちょっとお腹を踏みしめるくらいであれば、耐えられます。 - 歩く時
歩く時の姿勢・スピードなどは、ほぼ以前のように戻りました。
お腹の傷跡が引き攣れるような感覚も、ほとんどありません。 - 立ったり、座ったり
座面の深いソファや、リクライニングチェアから立ち上がる時だけ、腕の力に頼るようにしてはいますが、職場の椅子の立ったり座ったりは、だいぶんスムーズになりました。
職場では、おそらくこの立ったり座ったりで下腹に力が入ったことにより、膣からの出血につながったように思いますが、今現在は、出血は見られなくなったため、まったくナプキンは使用していません。 - 息切れ、疲れ
術後2か月が経った今は、疲れやすくはあるものの、あまり息切れはしなくなりました。
毎日の睡眠で、疲れは十分取れているようです。 - お風呂
前述の「レディケア」や「アトファイン」は、湯船に浸かっている間にそーっとはがして行くのですが、傷口は、お湯に触れてもしみたり、痛くなったりはしません。
レディケアをはがした後、傷口をボディスポンジで撫でるようにそっと洗い、シャワーで流していますが、まったく痛さはありません。
たまに、傷口の端っこのほうのかさぶたが取れるのか?血がにじむことはありますが、出血はすぐに止まります。 - くしゃみ、咳、鼻をかむ
以前は、どれもお腹への衝撃が気にかかりましたが、今は気にせずにできるようになってきました。
これから、花粉症の季節ですので、そこは憂鬱ではあります・・。
家事
家事については、おおむね一通りのものが、できるようになりました。
(料理、洗濯、掃除、ゴミ出し、猫の世話など)
年末年始は、ごくごく最低限のおせちやお雑煮を作ったりしました。
また、術後2か月過ぎから、自転車に乗り始めました。
自分自身でも、「もう乗っても大丈夫かな?」と思えましたし、先生から日常生活にGOサインが出たこともあり。
とはいっても、週1で10分くらいだけではありますが、乗ってみて、特に問題はありませんでした。
痛みや出血もありません。
食料品の買い出しについては、引き続き週2でネットスーパーを利用しています。
スーパーへの往復や、荷物の持ち運びについては特に問題は無いのですが、普段夜ご飯の支度をしてくれている夫の手により、直前までネットスーパー上で食材の増減が自由にできるのが、便利なようです。
ありがたい限りです。
あとは、2か月ぶりに猫の診察へ行って来ました。
4kg近い我が家の猫を連れての、病院への往復も問題なし。
持病持ちである猫も、最近はこれまでになく体調が良いようで、一安心です。
薬
痛み止めのカロナールは、まったく飲んでいません。
傷口自体や、お腹全体のキリキリッとした痛みは、まったくありません。
自然なお通じを促すための酸化マグネシウムについては、年末年始にぐーたらしていた時に1~2回お世話になりましたが、その後はまったく必要なくなりました。
仕事が始まり、体を動かすようになったことが幸いしたのだと思います。
仕事
仕事復帰後1か月が経ち、ようやくお腹のことを気にせずに動けるようになってきました。
- 無理はせずに、休む時はゆっくり休む
- 椅子から立ったり座ったりする時は、お腹に力が入らないように、腕の力と肘掛けをうまく使う
ということを心がけたところ、心配した出血もなくなりました。
これから年度末にかけ、仕事がもっとも忙しくなる時期となるため、引き続き、無理はせずに頑張っていこうと思います。
こうして見ると、やはり手術後1~2か月の間の回復ぶりが、大きかったように思います。
前項で「まだ以前と同じように出来ていない」点として挙げた、以下の点については、
- 自転車に乗る
⇒乗れた - 重い食料品(調味料など)の買い出し
⇒引き続きネットスーパーを利用 - 電車に乗る
⇒(一駅だけですが)乗れた - 猫の通院
⇒行けた - 美容院や歯医者
⇒コロナの影響により、しばらくは行けなさそうです。 - リングフィットアドベンチャーでの運動
⇒カスタムモードで「ヨガスキルのみ」にしてやってみましたが、見事に筋肉痛になりました(笑)。お腹への影響は無さそうです
ということで、だいたいの項目で達成できました。
ありがたいことに、術後2か月にして、ほぼ術前と同じくらいに戻ったように思います。
お腹の傷についても、あまり気にならなくなりました。
この良い状態を維持しつつ、無理のない範囲でいろいろなことにチャレンジしていけたら、と思っています。
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コメント
初めまして。
私も年末に開腹手術にて子宮全摘出しました。
術後、同じような手術した方がどう過ごしてるのか気になり、読ませていただきました。
レディケアについての情報は本当に助かりました。ありがとうございます(*´˘`*)♥
もちろん、個人差があることは承知していますが、「どの時期でどんなことが出来た」という点を、目標を持つことが出来ました。
blogにしていただきありがとうございました。
これからも健康には留意してお過ごしください。
あやさん
コメントありがとうございます。
私の個人的な備忘録として始めたブログですが、そう言って頂けて何よりです。
こちらこそ、励みになります。
年末の開腹手術ということは、まだまだ本調子とはいかないと思いますので、お身体を労わって下さいね。
あやさんの回復が順調に進むことをお祈りします。