第5章 退院後(7)(手術の3か月後)

第5章 退院後

前項(手術の2か月後)に引き続き、この第5章 退院後(7)では、手術後3か月経った今の様子について、同様に 【体の様子】【家事】【薬】などに分けて、記します。

装い

引き続き、朝晩は氷点下にまで気温が下がる、寒い日々が続いています。

相変わらず、職場では常時換気のために窓を開けていますが、シルクとコットンのレッグウォーマーがあれば、そんな寒さもなんのその。
充電式のカイロが不要なほどです。

外を散歩する際も、このレッグウォーマーがあるのと無いのでは、大違いです。

手術後の傷あと保護のための「レディケア」は、術後2か月間使用した時点で、だいぶんシリコンシート表面の、蓄積された皮脂汚れが取れなくなって来たため、「アトファイン」へ移行しました。

以下は、「アトファイン」を約1か月使用してみての感想です。
レディケアと比較しての写真等は、前項を参照下さい。

  • 5~7日に1回の交換でOK。貼ったまま入浴でき、ムレもありません(はがす時は、レディケアと同様、湯船の中で少しずつはがせば、痛みはありません)
  • かゆみやかぶれもありません
  • レディケアと比べると、安価(Amazonで、6枚1セットで1427円。1週間に1回交換したとしても、レディケアの半額以下です)
    テープの横幅に余裕があるため、縦半分に切って使えば、さらに節約できそうです
    →そう思い、試しにはさみやカッターで切ってみましたが、はさみだとテープが刃にくっつき、カッターだと刃先がテープの表面を滑るばかりで、切りづらかったため、あまりお勧めはできません。
    強引にカッターで縦半分に切ってはみましたが、切り口が滑らかにならなかったり、テープ自体が波打ってしまったりしたため、はがれやすくなるかもしれません
    →やはり、端のほうが一部はがれやすくなりました
    ケチらずに、素直に1枚ずつ使ったほうが良いと思いました。
  • 思っていたよりも薄く、少々心もとない感じもします(毛がテープを突き破って伸びてきたほどの薄さです笑)

「少しずつはがせば、痛みは無い」と記しはしましたが、そうは言っても粘着性のあるテープではあるので、はがした直後は少し赤みが出ます。
しかし、少し時間がたてば赤みは引きますし、問題は無さそうです。


とは言ったものの、「アトファイン」へ移行した直後に、傷跡の端のほうが出血する、ということがありました。

手術の傷跡は、へその少し下から縦に10cmほどなのですが、もともと手術直後から、へそに近いほうの端から浸出液(膿?)のようなものが出ていました。
ごくごく少量ですし、手術の縫合糸が少し飛び出ていた部分でもあるので、ある程度は仕方が無いのだろう、と思ってはいました。
レディケアを使用している間は、毎日はがして傷跡を洗えますし、はがす時もそっとはがせたので良かったのですが・・
どうやら、アトファインへ移行して、アトファインをはがした際に、その傷跡の端のほうに負担がかかってしまったのが原因のようです。

へその少し下あたりに、直径5mm・深さ2mmくらいの陥没ができ、そこから出血しました。
術後2か月以上が経っていたため、「傷口が開いてしまうかも!」とまでは思いませんでしたが、ここからさらに化膿してしまったりすると、よろしく無い状態であると思われます。

以下の順でいろいろと試行錯誤してみました。
その結果、現在では「アトファイン」+「レディケア」の合わせ技で何とか小康状態を保っています。
(※あくまで私個人で試した方法です。同様の症例に当てはめられる訳ではないことをご承知おき下さい)

  1. 「まずは出血を何とかせねば」と思い、ティッシュを折りたたんだものを患部へ貼ってみた
    →血や膿がティッシュに貼り付いてしまい、結局それをはがす際にさらに出血してしまったので、却下。
    やはりへその少し下という場所が悪いようで(ジーンズのボタンの部分が常に患部に当たってしまう)、かさぶたが出来たと思ったら、ジーンズが当たってはがれて出血、というのを繰り返し、その都度痛い思いをしました
  2. 出血をティッシュで押さえて消毒をしたのちに、患部を乾かす。その後、傷跡全体にアトファインを貼る
    →患部を乾かすところまでは良かったのですが、アトファインを5~7日貼ったままにしていると、やはり膿が溜まってしまいました
  3. 患部へは、アトファインの代わりに、絆創膏を貼る
    →上記2.では、患部を乾かしたあとに、10cmの傷跡全体にアトファインを貼っていましたが、そうではなく、アトファインは傷跡のうち下半分だけにし、患部自体へは絆創膏を貼ってみました(下記写真を参照)。
    傷跡の下半分に貼っているアトファインは、5~7日貼りっぱなしではありますが、患部の絆創膏のほうは、入浴の際に毎日貼り替えられるので、清潔に保てるかと思い。
    ただ、アトファインにしても絆創膏にしても、その薄さが凶と出たようで、外からの衝撃を吸収しきれず(ジーンズのボタンの部分が常に患部に当たってしまう)、治りはあまり良くありませんでした。
    ちなみに、アトファインはカッターで横半分に切ったものを使いました。
  4. 患部へは、アトファインや絆創膏の代わりに、レディケアを貼る
    →傷跡の下半分にはアトファイン、患部自体にはレディケアを貼る(下記写真を参照)。
    これが現状、いちばんの良法のようです。
    出血を防げるようになったことで、患部の乾燥を保てるようになり、赤みも引いて来ました。
    入浴の際に毎日はがして患部を洗えるため、清潔に保てるとともに、レディケアのクッション性で、ジーンズをはいても患部を守れます。
    こちらも、アトファインはカッターで横半分に切ったものを使っています。

→上記3.の、アトファイン+絆創膏。
傷跡のうち下半分にアトファインを貼り、患部には絆創膏を貼る。
さすがに絆創膏は、アトファインと比べると粘着性が高いため、患部に直接貼っているわけでは無いのですが、毎日はがす時にまわりの皮膚が地味に痛かったです・・

→上記4.の、アトファイン+レディケア
傷跡のうち下半分にアトファインを貼り、患部にはレディケアを貼る。
レディケアは、2本あるうちの1本について、シリコンシート同士をすりあわせて洗ったところ、端の方がちぎれてしまったのですが、それがうまく活用出来ました。
期せずして、長さがちょうど良い感じです。

アトファインを使い切ったあとは、再びレディケアへ戻ろうか、考え中です。
やはり、アトファイン的なテープは大なり小なり、はがす時に皮膚に負担がかかるようで、はがした後に赤みが出るのが気になります(あくまでも個人的な所感です)。
レディケアにはアトファインほどの粘着性が無い分、シリコンの弾力が柔らかく傷跡を守ってくれるのが、安心感があります。

16cmだとちょっと長いので、1サイズ短いものでも良いかもしれません。

体の様子

先日、手術3か月後の診察へ行って来ました。

いつものように、内診とエコー。
何やら、いつもよりエコーの時間が長いような気がしてひたすら耐えていると、どうやら残った右卵巣の大きさを測っているようす(エコー画像は、内診台から見えるようになっています)。

先生がおっしゃるには、

先生
先生

若干、右卵巣が腫れて、直径3cmくらいになっています。
ただ、それが内膜症によるものなのか、生理周期によるものなのかは、
再度診てみなければ分かりません。
また来月お越し下さい。

とのことでした。

術後3か月の診察で、いったん一区切りが付くものと思っていましたが(次は3か月後で良いですよ~、とか)、そうは行かないようです・・。
特に何か自覚症状があるわけではありませんし、直径3cmであればまだ大きな問題にはならないとは思いますが、とりあえずまた来月の診察の予約を取りました。

この日は、ついでに半年に一度の乳腺外科での診察も予約していました。
乳腺エコー+マンモグラフィー+触診、とフルコースです。

なけなしの貧しい胸を、エコーおよびマンモで綿密に調べて頂いた結果、ありがたいことに無罪放免!
乳腺嚢胞はいくつもあるそうですが、悪い影は無いとのこと。
マンモの装置が新しくなった?そうで、かなり鮮明な画像が見られました。
経膣エコーにしても、マンモにしても、もう少し苦痛が軽減できれば良いんですけれどね・・。

とにもかくにも、合わせて2時間以上にわたった診察・検査は、無事に終了しました。

術後3か月経った今、体の様子はほぼ手術前と同じ状態に戻りました。
「全力で走れ」と言われるとちょっと躊躇しますが、そもそも手術前でも、全力で走ることなんか無かったですし(笑)。

歩く時や、立ったり座ったりなどは、ほぼ1か月前と同じような感じです。
相変わらず、息切れや疲れはありますが、それが手術によるものなのか、単なる加齢によるものなのか、仕事が忙しいからなのか、そこの判断は微妙なところです。
ただ、引き続き膣からの出血は無く、順調に回復しているように思います。

スマートバンドで計測している歩数は、大体平均して一日に4000歩ほど。
職場ではフロア内を歩き回ってはいるのですが、全然大したことが無いようです。

仕事が休みの日は、疲れからソファで横になっていることも多いのですが、もう少し積極的に運動をしたほうが良いかもしれません。

家事

おおむね一通りのもの(料理、洗濯、掃除、ゴミ出し、猫の世話など)を、こなしています。

・・と言いたいところですが、最近は仕事が忙し過ぎて、夜ご飯の支度はもっぱら夫に頼り切っています。
引き続きネットスーパーも使っている状態ですので、ここももう少し何とかできると良いのですが・・。

自転車は、これまた引き続き週1で10分ほど乗っています。
段差などでも、特にその後の痛みや出血はありません。

猫の通院も、問題なく行けています。
お腹に負担がかからないよう、リュック型のキャリーを導入したのですが、これにより4kg近い我が家の猫も、その重さを感じないほどです。
通院の際に、ついでに療法食や点滴などもあわせて購入し、猫と合わせて7~8kgくらいの重さになったのですが、病院への往復も問題ありませんでした。
目には見えないようでいて、体力は回復しているようです。

痛み止めのカロナール、自然なお通じを促すための酸化マグネシウム、どちらも今ではまったく不要となり、飲まなくなりました。

もともと便秘気味ではあったのですが、仕事で歩くようになったのと、朝起きがけに水を飲むようにしたことが幸いしたのだと思います。

仕事

年が明け、仕事の忙しさにいっそう拍車がかかってきました。
年度末へかけての最繁忙期を前に退職者が続出したのと、新型コロナの影響で欠勤者が多いのもあり、毎日目の回るような忙しさです。

一息ついてお茶を口にする暇も無く、立ったり座ったり、フロア内を歩き回ったり、そして座れたとしても、問い合わせの電話が入ったり次の仕事が降ってきたりと、常に何かに追われているような状態が終日続いています。
ようやく座って落ち着けそうかな、と思った時には既に18時を超えてしまっていることもしばしば。
夫にも途中で連絡が出来ず、かなり迷惑を掛けてしまっています・・。

年度末までのもうひと頑張り、とは思うものの、体力的にも精神的にもかなりしんどいものがあります。
少し横になると、そのまま眠りに落ちてしまうことも。
夫や猫との時間はもちろん、自分の体のことも大切にしたいとは思うのですが・・。


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