第5章 退院後(3)(退院後3週間目・手術の20日後~)

第5章 退院後

退院後の3週間目は、仕事復帰をした週でした。

前週に引き続き、天気が良い休日には、午前と午後の2回、夫とともに近くをぐるっと10分ほど散歩。
それに加えて、一人で近くのドラッグストアへ行き、買い物をする日々です。

少し長めの散歩もできるようになり、体力も回復傾向にあると思われましたが、いざ仕事に復帰してみると、想像以上に体力の衰えを感じました。
これまでにはなかった出血も見られ、無理は禁物だと思い知らされた週でした。

スマートバンドで計測された、この週の歩数の推移:
4743(長めの散歩)⇒ 1853(仕事復帰)⇒ 2594 ⇒ 4145(終日仕事。出血)⇒ 1727 ⇒ 1881 ⇒ 2854

退院の15日後・手術の20日後(一人で長めの散歩)

次の日に仕事復帰を控えていたこの日は、天気が良く暖かかったため、少し足を伸ばし、一人で長めの散歩に出かけてみることに。

春には桜が咲き誇る川沿いをぼーっと歩き、猫のたまり場になっている駐車場で猫の生存確認をし、30分ほどかけてぐるりと一周しました。
途中なぜか、連続して引越作業に遭遇し、「この時期にしては珍しいな」と思っていると、何と自宅マンションでも、まさにどこかの部屋で、引越荷物の搬出中でした。
何と奇遇な。

この散歩に加え、午前午後の散歩も。
さすがに足が疲れました。

仕事復帰に向けて体を慣らすために、半日はPCへ向かう日々を続けてはいましたが、実際に仕事に復帰した時に、果たして頭も体も付いていけるのだろうか。
そんな不安も抱えつつ、久しぶりに眠りの浅い夜を過ごしました。

退院の16日後・手術の21日後(仕事復帰初日)

退院後の自宅療養期間は、朝は特に目覚ましはかけずに、自然に目が覚めるに任せていました。
何をしているというわけでもないのですが、毎日実によく眠れました(8時間以上)。
回復しているつもりではあっても、体は正直なようです。
眠りや休息を欲していたのでしょう。

仕事復帰の数日前から、朝きちんと起きるためにも、朝6時に起床することに。
仕事復帰初日となるこの日も、6時に起床。
あまり眠れずに重いままの頭と体を奮い立たせ、朝食の準備や洗濯など、いつものルーティンをこなしました。

そして、いざ職場へ。
約3週間の不在の間に、同じチームの同僚が何名か退職したり、チーム自体が同じフロア内で引っ越ししたりなど、案の定、大きな動きがあったようです。
迷惑をかけた他のメンバーに、迷惑をかけた旨のお詫びと、再び受け入れてもらったことへのお礼を、改めてお伝えしました。

さっそく仕事開始、と行きたいところではありますが、最初はやはり頭と体を慣らすために、数日の間は時短(半日)の仕事にしてもらうことに。
第2章(1)で触れたとおり、PCの前での事務仕事ではあるのですが、ずっと座りっぱなしというわけではなく、立ったり座ったり、フロア内を歩き回ったり、が多い仕事です。

さすがにすぐに立ったり座ったり、の仕事に入る体力も自信もなかったため、あらかじめお願いして、時短の間は、不在の期間のチャットや周知内容を読み込む時間に、充てさせて頂きました。

このご時世ということで、私の職場でもリモートワークをしているメンバーが多数居るため、日々の業務周知や指示内容は、逐次チャットに上げられています。
いくつかあるチャットルームの、それぞれの未読が1000件(!)を超えており、読み込んで内容を把握していくのに、かなりの時間がかかりました。
予想はしていましたが、3週間分の未読ともなると、かなりの量です。

結局、仕事復帰の初日は、未読のチャットが読み切れずにタイムアップ。
ただただ座ってチャットを読むだけで半日が終わってしまい、周りで忙しく立ち働く同僚に対して申し訳なく思うと同時に、目の前や耳の横をめまぐるしく通り過ぎる職場の光景に、ふわふわとした非現実感を覚えました。
また、業務をしているフロアと、ロッカーや休憩室があるフロアはそれぞれ別であるため、その往復や階段の上り下りだけでも、体力を消費することに。

帰宅して昼食を取ると、体の奥から引きずり込まれるような眠りに誘われ、たまらず横になりました。
そこからこんこんと眠り続け、気付いたらもう夕方。
うとうとしていた時間も含めると、2時間以上は眠っていたようです。

長めの散歩もできるようになり、だいぶん体力も回復してきたと思っていましたが、いざ仕事に復帰してみると、想像以上に体力の衰えを感じました。
夜は夜で、この昼寝のために寝付けないということも無く、ぐっすりと眠りました。

退院の17日後・手術の22日後(仕事復帰2日目)

この日も、仕事は半日のみ。
引き続き、不在の期間にたまっていた、未読のチャットを読み込む時間に充てさせて頂きました。

しかし、やはりこの日のうちにもチャットは読み切れず。
こんな状態で、仕事に付いていけるのか、少し不安になりました。

職場では、少々不格好ではありましたが、お腹が楽なレギパンの上に、腹帯を巻いて過ごしました。
さまざまなブログで、「お腹を冷やすのは禁物」という記述を見たため。

保温だけではなく、お腹がゆるく固定されるのが、安心できる要因です。

半日の勤務を終えて帰宅すると、念のためにとあてていたナプキンに、少量の出血がありました。
とは言っても、鮮血というわけではなく、薄い茶色の出血が少々。

次の週に病院での診察を予定していたため、「あまりに出血が続くようであれば、先生に相談しよう」と考え、しばらく様子を見ることに。
幸い、傷口やお腹の痛みは無いため、痛み止めはずっと飲まずに済んでいます。

この日の午後は、何とか昼寝はしませんでした。
とは言え、横になって、頭と体を休めるように努めました。

退院の18日後・手術の23日後(終日仕事。出血)

まだ未読のチャットは読み切れていませんでしたが、この日から本格的に仕事に復帰。
以前のように、立ったり座ったり、フロア内を歩き回ったり、の日々が始まりました。

また、この日から半日ではなく、終日仕事へ戻りました。
お昼休憩を挟んで午後になると、長く座っているのがしんどくなることも。
主に、前かがみになった時の首から背中にかけての痛みと、お腹の張りが原因です。

やっとのことで夕方までの仕事を終えて帰宅すると、再び出血していました。
今度は、直径3cmほどの鮮血です。
痛みはありませんが、少々心配です。

おそらく、立ったり座ったりする際に、コロコロが付いた事務椅子を以前と同じ調子で引きずってしまい、下腹に力がかかってしまったのだと思われます。
しばらくは、肘掛けを使い、腕の力でそっと立ったり座ったりするようにしました。

退院の19日後・手術の24日後(終日休養)

前日に出血が見られたことから、この休日は終日、体を休めることに。
起き上がる際も、できるだけ腕の力を使うことで、お腹に負担がかからないように努めました。

その結果、出血はなくなりました。
ほっと一安心。

日々の食料品の買い出しについては、引き続きネットスーパーを利用しています。
重い荷物を持たなくて済むのが、ありがたい限りです。

退院の20日後・手術の25日後(終日休養)

この日も終日、休養に充てました。
出血はなし。

午前と午後は、それぞれ10分ほどの散歩に出ることに。
気分転換もでき、仕事の疲れは癒やせたようです。

また、しばらくお腹が張っていたために酸化マグネシウムを飲んでいたのですが、お通じの状態も良くなってきたため、今後は飲まなくてもよくなりそうです。

退院の21日後・手術の26日後(半日仕事。午後は休養)

この日は、もともと半日仕事のシフト。
椅子の肘掛けを使い、腕の力でそっと立ったり座ったりするようにしたところ、出血はありませんでした。

無理は禁物と思い、フロア内もゆっくりと歩くようにしました。
動作一つ一つがのっそりとしていて、同僚には迷惑をかけていたと思います・・。

今しているスマートバンドは、歩数や睡眠スコアに加えて、ストレスレベルも計測することができます。

試しに、仕事に復帰してからの数値の推移を見てみたところ・・。
当然の結果かもしれませんが、明らかに、仕事をしている時のストレスレベルが高いことが分かりました。

適度に休息しつつ、長く仕事を続けられるようにしたいものです。


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