第5章 退院後(1)(退院後1週間目・手術の6日後~)

第5章 退院後

子宮全摘手術を終え、6泊7日(という表現は合っているのだろうか?)の入院生活ののちに、当初の予定より1日早く、無事に退院となりました。

この第5章では、「退院後の回復の様子」などについて記します。
時系列的には、第3章 入院生活(7)(入院7日目・手術の5日後)の内容の続きとなります。


退院後の1週間目は、とにかく体を休めることに努めました。
日々、出来ることが増えて行くのが嬉しかったです。

スマートバンドで計測された、この週の歩数の推移:
183(退院翌日)⇒ 592 ⇒ 583 ⇒ 1651(初めて散歩)⇒ 973 ⇒ 1978 ⇒ 1660

退院翌日・手術の6日後(家事は、洗濯機を回すだけ)

久しぶりの我が家でのベッド。
病院のようなリクライニングが無いため、「朝、起き上がれるかな?」と心配になりましたが、結果は無問題。
まずは右半身を下にし、腕の力でゆっくりと起き上がれば、さほどお腹に負担はかかりませんでした。
我が家ではベッドとマットレスの上に、さらに分厚いマットを敷いていて、床からの高さがあるため、ベッドから立ち上がるのも楽ちんです。

夜の間に猫がお腹の上に飛び乗らないかも心配ではありましたが、そもそもまだ猫は、私の近くにすら来ていません・・。
まだまだ、病院帰りの私のことを警戒しているようです。

夫の厳命により、家事は、洗濯機を回して、洗濯が終わったら洗濯物をハンガーに掛けることくらい。
夫は、私の入院中から引き続き、

  • ご飯の支度や後片付け
  • 猫の世話(水替えや投薬)
  • ネットスーパーでの食材の発注

などの、すべての家事を一手に引き受けてくれています。
ありがたい限りです。

朝ご飯の後は、久しぶりの猫の点滴です。
点滴をしている間は、上体をかがめる姿勢となるため、お腹が辛いかな?と思いきや、意外とお腹は大丈夫でした。

むしろ、お腹をかばって若干前かがみの状態が続くと、首の後ろから背中にかけてが痛くなります。
頭の重みを支える筋肉が、酷使されるのでしょう。
ソファに仰向けになり、背骨に沿ってクッションを当てて重みを分散させると、多少は楽になりました。
そして、ソファで横になっていると、ようやく猫が警戒を解いてくれたのか、膝の上で寝てくれて、ほっと一安心。

昼間に、注文していた「レディケア」が届きました。

間に合わせのために、傷口にはナプキンを当てていたのですが、ようやく保護のためのシートを貼れました。
シリコン状の5mm近くの厚さのシートで、服との擦れや衝撃から、傷口を守ってくれます。
これに、無印良品のショーツと腹帯を組み合わせると、かなりの安心感です。

腹帯は、トイレのたびにマジックテープをバリバリとするのが、手間と言えば手間ではありましたが、暖かいのが快適で、手放せません。

おやつに、夫が作ってくれていたプリンを頂きました。
黄身の味が濃く、甘さ控えめ・固めといった、私の好みに合わせてくれたプリンです。
あっという間に半分なくなりました。

痛み止めのカロナールについては、退院前からほとんど不要にはなっていましたが、夜寝る前だけは飲むようにしました。

退院の2日後・手術の7日後(外出は、郵便受けまで)

ほとんど、お腹の痛みはありません。
また、念のためナプキンを当ててはいますが、入院中から引き続き、膣からの出血はありません。

腸が動く時(食後や、尿意や便意を感じてトイレへ行く前)に、キリキリッと少し痛むくらいです。
排尿や排便の際は、力の入れ具合に迷うこともありますが、幸いどちらも問題なく出来ています。
下痢か便秘かというと、便秘の方の心配が大きい(入院中も、お腹の張りが大変だった)ので、便秘を防ぐためにも、体を動かしたいものです。

不意のくしゃみや咳が、お腹にとっては辛いものがあります。
くしゃみは、文字に表すのが難しいですが、「はっくしょん!」ではなく「ふしゅる~」という感じ。
「はっ」のところでお腹に力が入るので、そこを「ふしゅ」にすることで力をうまく逃がすのが、お腹に響かせないコツ?だと勝手に思っているのですが、なかなかうまくは行きません。
咳も、どうしても出てしまう時には、両手の手のひらでお腹を支えて、なるべく衝撃を和らげるように。

日中、夫とともに、退院後初めての外出をしました。
と言っても、郵便受けに郵便を取りに行ったくらい。
気持ち的には「このまま、外も歩けるかな?」と思えるくらいでしたが、そこは夫のすすめもあり、無理はしないことに。
左腕に付けているスマートバンドから「座りすぎ通知」が来た時に、部屋の中や庭をぐるりと歩くだけにとどめました。


自宅療養のおともは、漫画のレンタル(TUTAYA DISCAS 宅配コミックレンタル)です。
第4章の最後にも記したとおり、

  • きのう何食べた?
  • 逃げるは恥だが役に立つ
  • キングダム

などを読んでいます。

また、この日から、このブログを書き始めました。
夫から教わりながらですし、長時間座っているのはしんどくもあるので、少しずつ、少しずつです。

退院の3日後・手術の8日後(外出は、ゴミ出しまで)

この日は、ゴミ出しをしました。

だいぶん歩く姿がスムーズになり、回復が実感できるようになりました。
相変わらず、両手の手のひらをお腹に当てて支えると、歩きやすくなります。
が、それが無くとも、上体を伸ばせるようになってきました。

このブログは、自分自身の記録と、自分の体験がどなたかに役立てば、という目的で始めました。
かつ、この2週間後には仕事復帰も予定しておりましたので、その練習という意味合いもあり。

が、やはり長時間座っていると、首の後ろから背中にかけてが痛くなります。
合間合間に休憩を挟みつつ、半日はブログ更新のためにPCへ向かう、という日々が続きました。

痛み止めのカロナールは、引き続き、夜寝る前だけ飲んでいました。

退院の4日後・手術の9日後(退院後、初めての散歩)

この日は、久しぶりに夫と外の散歩へ。

調子が良く、2ブロック分くらい歩けました。
転ばぬ先の何とやらで、念のため杖も持っては行きましたが、ほぼそれも不要なほど、すいすいと足が出ている感じです。
この後、午後も同じように散歩に出られました。

夜は、職場の同僚数名と食事会。
とは言っても、もちろん外での食事ではありません。
同僚が個室で食事をしているところに、自宅からLINEのビデオ通話で参加させてもらうことに。

新型コロナの影響の合間にようやく開催できた食事会だったので、直接現地で参加したかったのはやまやまではあったのですが、同僚へは事情を話し、了承をもらいました。
この機会を逃すと、次にいつ開催できるかが分からなかったので・・。

職場の様子も聞くことができ、またビデオ通話で我が家の猫のお披露目(?)もできたりと、楽しい時間を過ごしました。
2~3時間ほど座っていましたが、お腹は思ったよりも大丈夫。
それよりも、久しぶりに長く話したので、そちらで疲れが出ました。

退院の5日後・手術の10日後(出来る家事が増えてくる)

だいぶん調子が良くなってきて、出来る家事が増えてきました。

猫の水替えは、容器を置く時の立ち上がる動作に気を付ければ、もう大丈夫そうです。
洗濯物干しも、欲張らずに少しずつ外へ運ぶようにすれば、問題無し。

日中、夫の両親が我が家へ来られました。
こちら方面に他の用事もあったとは言え、遠路はるばる様子を見に来て頂いたことに恐縮。
まだしばらくは帰省はできそうにありませんが、お元気そうで何よりです。

午後は、また夫と近くを散歩しました。

退院の6日後・手術の11日後(退院後、初めての買い物)

お腹が張り気味。

体を動かしていないせいで、お腹も動かないのでしょう。
退院後しばらくは飲んでいなかった、酸化マグネシウムを再び飲むことに。

午前中の散歩の際は、夫と近くのドラッグストアへ。
思ったよりも、外の世界の光と音が、体にとっては大きな刺激だったようです。
若干ふわふわとした感じではありましたが、無事に買い物もできました。

調子は悪くないようで、午後も夫と散歩に出ました。
油断をするとすぐにお腹が張り気味になるので、引き続き酸化マグネシウムを飲んで様子を見ることに。

双方の実家からお見舞いをもらっていたため、夫が快気祝いの候補をいろいろと探してくれました。
ありがたく、感謝の気持ちとともに、それぞれの実家へ快気祝いを送りました。

退院の7日後・手術の12日後(一人でコンビニへ)

午前中に、夫と近くを散歩。

それとは別に、一人でコンビニへ行ってみました。
相変わらず、外の世界の光と音の刺激でふわふわとした感じではありますが、「近くであれば、一人でも何とかなりそう」と自信になりました。

散歩についての当面の目標は、

  • 少しずつ、歩く距離を伸ばして行くこと
  • スーパーで買い物をすること

でしょうか。

この日の時点で、早くも翌週に仕事復帰を控えていたため、一度職場へ電話連絡をしました。
お休みを頂いていた間、ご迷惑をお掛けしたお詫びと、予定どおり12月から復帰予定である旨を伝えました。

取り急ぎ、最初の数日は半日勤務にして頂き、その後はまた様子を見ながら、という配慮までして頂けることに。
何ともありがたいことです。

頭のリハビリのためにも、引き続き日々ブログの更新を続けました。


←「第3章 入院生活(7)」へ
←「第4章 入院時、持って行って良かったものなどのリスト」へ

第5章 退院後(2)」へ→

コメント