第1章 手術に至るまで(2)(子宮筋腫、子宮内膜症が発覚):2023年11月追記あり

第1章 手術に至るまで

長年にわたり、重い生理痛に苦しんできたものの、バファリンを飲むだけでその場をしのいできた自分。
35歳になった時、「いい加減、今まで見ないふりをしてきたこの症状に、向き合う時が来たのではないか」と考えるようになりました。

健康診断で【子宮筋腫】が発覚

婦人科の内診には、恐怖と抵抗感がありました。
そのため、恥ずかしながら35歳になるまで、きちんと婦人科での診察を受けたことがありませんでした。

しかし、毎月のこの痛みにそろそろ向き合う時が来たのではないだろうか、と思うようになりました。
そこで、意を決して35歳の健康診断の際に、オプションで婦人科検診を申し込むことにしました。
子宮頸がん検診と乳がん検診がセットになっている、オーソドックスなものです。

内診とエコーは、つい力が入りがちになりましたが(いまだにどちらも慣れません・・)、深呼吸をして力を抜きつつ、心を無にして何とか耐えました。
その際に4~5cm大の子宮筋腫があることを指摘され、要経過観察に。

「ああ、やっぱりこれまでの痛みは、子宮筋腫が悪さをしていたのだな」と腑に落ちると同時に、「ゆくゆくは手術が必要になるんだろうか」という不安も抱きました。

まずは、自宅近くの婦人科へ

その後まずは、自宅近くの婦人科を受診しました。

結果は変わらず、「やはり子宮筋腫がある」という診断。
しかも、

先生
先生

筋腫は1つではなく、最低でも4~5cm大が2つはありそうです。

とのこと。

さらに大きな病院へ

そこで、さらに意を決して、もう少し大きな病院を受診することにしました。

理由は、以下のとおりです。

  • 最初に受診した、上記の自宅近くの婦人科の印象が、あまり良くなかった(相性や直感は、重要だと思います)
  • 「ゆくゆくは手術が必要になるかもしれない」という可能性を考えると、「入院・手術の設備がある、大きな病院を受診しておいたほうが良いかな?」と考えた
  • 大きな病院だと、婦人科だけでなく【乳腺外科】もある

3点目については、今回の健康診断で、乳腺疾患(乳腺嚢胞)についても指摘があったからです。
その大きな病院には、婦人科だけではなく「乳腺外科もある」というところが、大きな決め手となりました。

「同じ日に、婦人科と乳腺外科と、あわせて1回の通院で済ませられたら良いかな?」という、安直な理由ではあります。
が、何でも後回しにしがちな自分にとっては、定期的な通院をするための理由付けがあったほうが、きちんと行きやすいだろうな、と考えました。

ちなみに乳腺嚢胞については、幸い現状、年に2度のエコーやマンモグラフィーでの経過観察のみで、事なきを得ています。

この大きな病院は、今の住まいの隣の市にあります。
電車を乗り継いで行かなければならないのが微妙なところではありますが、さきざきのことを考えると、そうも言ってはいられません。

血液検査やMRI検査の結果、【子宮内膜症】も発覚

改めて、大きな病院の婦人科で内診とエコーを受けました。

その結果、左卵巣も肥大しているということで、卵巣の腫瘍マーカーを調べるための血液検査や、さらに別の病院で、MRI検査をおこなうことになりました。

まずは血液検査。卵巣の腫瘍マーカーで、がん化の有無を探ります。

  • CA19-9 :25.1(基準値:37.0以下)
  • CA125  :46.9(基準値:35.0以下)。こちらはちょっと高めです。

次にMRI検査。
エコーよりもさらに鮮明に、黒々とした筋腫の姿が見えました。
結果、以下のような診断に。

  • 筋層内と漿膜下に、4~5cm大程度をはじめとして、いくつも筋腫がある(多発性子宮筋腫)
  • 左卵巣に、1cm程度の子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞)が見られる

今思うと、生理のたびに左わき腹に引き千切られるような、ねじり切られるような痛みがあったのは、この子宮内膜症のせいだったのかもしれません。

治療方針

子宮筋腫については、急に大きくなったり数が増えたりということを見逃さないように、2~3か月に1度ほどのペースで、定期的に内診やエコーを受けることになりました。

左卵巣の子宮内膜症については、投薬治療により生理痛の症状を抑えつつ、筋腫と同様、急に大きくなったりがん化したりしていないか、定期的に血液検査をおこなうことになりました。

先生によると、

先生
先生

今すぐに「手術どうこう」という状態ではありませんが、ゆくゆくは手術をすることも考えたほうがよいと思います。

とのことでした。

先生の説明を聞いていると、自分の場合は閉経までにまだかなりの年月があるため、いわゆる「逃げ込み(手術はせずに、ホルモン治療などで閉経まで持ち込む)」ができる見込みは、あまり無さそうだな、と感じました。

うーむ、どうしたものか・・。
この時点で、38歳。
辛い症状は何とかしたいけれど、さりとてすぐに手術とまでは、思い切れない。

ということで、いったん数年は投薬治療をしつつ、経過を見ることになりました。

具体的な治療の経緯については、次に続きます。

2023年11月追記:女性医師が良い?男性医師が良い?

婦人科を受診する際、女性医師が良いか?男性医師が良いか?という点が話題になることがあります。

聞くところによると、「女性医師が良い」という理由として挙げられるのは、

  • 男性医師に内診をしてもらうのは抵抗がある(恥ずかしい)
  • 女性医師のほうが、痛みや症状について相談しやすい・理解してもらえるのではないか、と思う

などがあるようです。

逆に、少数意見ではありますが、「男性医師が良い」という方もいらっしゃるようです。
理由としては、

  • 男性医師のほうが、優しい(女性医師のほうが、厳しいことを言われる)

と言ったことです。

私自身は、健康診断や、最初に受診した自宅近くの婦人科では女性医師でした。
その後に行った大きな病院では、診察や執刀医もずっと同じ男性医師でした。
乳腺外科も、最初は女性医師でしたが、自分が行ける曜日の問題から男性医師になりました。

特にこだわりは無かったので、女性とも男性とも指定はしなかったのですが、私としては、疑問点や不安点が解消されて、自分の症状に合った治療を提案して頂けるのであれば、どちらでも良いという考えでした。

とは言え、女性医師・男性医師どちらの診察も受けた身としては、上記どちらの意見も、痛いほど理解できます。
最も大事なのは、安心して、自分の納得できる治療を受けられることだと思います。

病院によっては、女性医師を希望することもできたりするようですので、希望される方は相談してみることをお勧めします。


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